ATVATVバギー

どんな悪条件でも走破するモンスターマシーン!!

慌ただしい現場、制約の多い環境。水害を受けた被災地は、水分が多く密度の高い泥に一帯が覆われ四輪駆動車でも抜け出せず苦戦する状況です。そこで日本笑顔プロジェクトは、ATVバギー全地形対応車を投入し災害派遣指揮車両として活用しています。荷物ボックス内には、AED(自動体外式除細動器)も搭載し、万が一の人命救助にも備えある装備をしております。

千曲川の両岸をATV バギーが結ぶ!

2019 年11 月23 日。台風19号発生から40日余りを経た勤労感謝の日に、千曲川河川敷エリアの果樹畑にて、小布施町主催のご み拾い・リンゴ落としのボランティア活動が行われました。参加者は、最終集計では900人余りに。日本笑顔 プロジェクトでは、この活動に合わせて炊き出しを決行。堤防の片側はボランティアさん用の駐車場となっており、場所によりすれ違いがギリギリだったり、堤防上でUターンの必要があったりと、小回りのきく車両でないと対応できない状況。ここで、全長約1kmの小布施橋を挟んだ5拠点の間をつなぎ、必要物資や塩むすび・つみれ汁の運搬を担ったのが、2台のATVバギー(1台は単体、1台は荷台付きでした)。狭い通路での走行や悪路の走破性に優れ、何よりドアがないため乗り降りが楽。小布施側の畑ではタイヤやコンテナ類の大型のごみも多く、バギー隊は途中からごみの回収もお手伝い。畑にはまだ泥や土が多く、軽トラでは車輪を取られて動けなくなってしまうので、四輪独立サスペンションでパワーのあるバギーが力を発揮しました。

現場を知り尽くした我々だから出来た緊急災害対応ATV四輪バギー「YellowChimera:イエローキメラ 以下イエローキメラ」の誕生!!

「イエローキメラ」のプロデュースは、新潟県内の関越自動車道で12月16日から多数の車が立ち往生した現場に支援として駆けつけ活動をした教訓から誕生したものです。一般社団法人オフロードビークル(代表理事・高橋盛行)、一般財団法人日本笑顔プロジェクト(代表理事・林映寿)、BRPジャパン株式会社(代表取締役・大貫陽介)の3組織により、「イエローキメラ」プロジェクトチームが結成され、あらゆる災害対応を想定してカスタムが行われました。ベースマシーンのBRP社Can-Am ATVシリーズOUTLANDER Xmr 1000Rに、クローラーを装備。支援物資を一度にたくさん運搬できるよう荷室部分を拡張やスコップなどの道具も固定できる仕様に。緊急走行に必要なランプやサイレンなども加えました。

今後は、災害対応にあたる自衛隊や消防、警察、自治体、NGO、NPOをはじめ、民間にも広く機動性や走行技術のトレーニングなどの機会を提供してまいります。「イエローキメラ」の名称由来は、CAN-AMのイメージカラーでもあるイエローは希望や期待も現し、また土砂や水場、豪雪でも走破する強さから合成獣(キメラ)をイメージしました。

【イエローキメラ装備リスト】
1,アパッチ360トラックキット 2,リアキャリヤ拡張 3,パッセンジャーシート 4,グリップヒーター 5,パトライト 6,拡声器 7,ウインチリモコン 8,シンセティックウインチロープ 9,フェアリード 10,ウインチアクセサリーキット 11,ヒッチボール 12,ヒッチドローバー 13,スキッドプレート 14,LEDスポットライト 15,サイレン

2020年12月 関越自動車道

暮れも押し迫った2020年12月16日。関越自動車道の新潟県・群馬県境付近では18日にかけ、大雪の影響により大規模な交通障害が発生。多くの車両が長時間にわたり立ち往生しました。17日深夜、状況を知った日本笑顔プロジェク ト(以下、笑顔P)は、災害協定を結ぶ一般社団法人オフロードビークル協会(以下、OVO)理事長の高橋盛行さんとともに、現地へ急行。かなりの積雪があったことから、クローラータイプのATV四輪バギーとスノーモービルを緊急出動させました。胸の高さまで降り積もる雪の中、18日未明にようやく現地へ到着すると、国からの要請を受け出動していた自衛隊のみなさんと連携して救援活動に尽力。バギーやスノーモービルを活用し、自衛隊のみなさんが歩くための通路の圧雪、支援物資や燃料の運搬、また立ち往生する車両のマフラー部分の除雪を中心に、夜を徹して活動を行いました。

2021年1月 北陸自動車道・国道8号線

さらに、年明けから間もない2021年1月8日、北陸自動車道上越IC付近で100台以上 ネクスコの滞留が発生。NEXCO東日本新潟支社様からOVOへの緊急要請を受け、笑顔Pもメンバーの車で災害地仕様のキャタピラバギー「イエローキメラ」を牽引し、3名で救援活動に出動しました。翌9日には、同社からの再度の緊急要請により、新潟県柿崎IC付近の滞留車に支援物資を配給。笑顔Pからも栗庵風味堂様の栗羊羹や石井食品株式会社様の非常食を届け、ドライバーのみなさまから喜ばれました。1月10日未明には、国土交通省からの緊急要請が。上越市内の国道8号線にて滞留者への支援物資の配給活動にあたりました。

日本笑顔プロジェクトは日本で唯一ATV四輪バギー(全地形対応車)を災害支援活動で使用しております。下記は活動の様子や、ライフアミューズメントパークnuovoの様子です。nuovo体験コースや、ライセンス講習会も実施しておりますのでぜひ皆さまのご参加をお待ちしております。

日本笑顔プロジェクト代表 林映寿

一人ひとりが笑顔を持って、家族、友達、職場、地域に笑顔をつなげたい、そんな思いから2011年「日本笑顔プロジェクト」を立ち上げました。まずはいま自分が「笑顔」になって更にその「笑顔」の輪を日本全国にそして世界に広げていきたいと思います。プロジェクトにご賛同・ご協力・ご支援頂ける皆様のご参加をお願い致します。