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女川町を訪問して

 日本を襲った未曾有の大災害から一年半が経とうとしています。

ここ小布施に住んでいると、直接大きな被害にあったわけではないので、どうしても意識の中から
あの災害が薄れてきているのは確かです。
「このまま現地のことを知らずに安穏としていていいのか。」
という自問をすることがあっても、具体的に何ができるのか、悩む毎日でした。

そんな時、林さんから笑顔プロジェクトのお話をいただき、これはなんとしても参加しようと思ったわけです。

ましてや、昨年の児童会で、女川町を支援する活動をして、「ぜひ続けてほしい」と申し送りを受け、
引き継いだ今年の児童会役員も「絶対に続けるべきだ」と思い定めていました。
「では、自分たちは具体的に何をすべきなんだろう?」

なかなか答えは出ません。児童会役員は、昨年に引き続きベルマークでの支援を考えていました。でもそれはあくまでこちらの考えであって、女川町の皆さんが何を望んでいるのかということはまだわかりませんでした。だったら、まず現地を見て、現地の方の声に耳を傾け、自分たちは何をすべきなのか、もう一度考えるもとを探してみようと、児童会本部役員4名は自主的に参加しました。

 現地に入り、まだ被害の傷跡が残る様子を見て、まず息を呑みました。その一方で、急ピッチで片付
けが進む様子を見て、復興に向かっている現況もわかり嬉しくもなりました。廃棄物選別処理ヤードの
見学をさせていただき、こんなにていねいにがれき処理を進めていることがわかり、スタッフの皆さんを心から尊敬しました。

女川第一小学校の教頭先生のお話は、一言一言が重いものでした。
「現地のことを忘れないでいてくれればいい。」
という言葉を受け、児童会の役員4名と一緒に、自分たちは何をすべきか考えていきます。

 お祭りに参加して、最初に思っていたのは、上五地区の皆さんとお話ができるといいなということでした。でも実際にはできませんでした。そう簡単に現地の方とお話できるような感じではなく、気軽に話すとかえって申し訳なくなる、そう思っているうちに時間だけが過ぎて行きました。自分の無力さを感じたお祭りでした・・・・。

とは言え、お祭り自体はとても楽しく、あっという間に時間が過ぎたことも確かです。その分、楽しみにしていた、高政さんへ行けなかったのは残念でした・・・・。

思いがけず、かつてお世話になった方に再会できたのも今回ありがたかったことです。

林さんには心から感謝です。ありがとうございました。

 

栗ガ丘小学校職員  池内 博

日本笑顔プロジェクト代表 林映寿

一人ひとりが笑顔を持って、家族、友達、職場、地域に笑顔をつなげたい、そんな思いから2011年「日本笑顔プロジェクト」を立ち上げました。まずはいま自分が「笑顔」になって更にその「笑顔」の輪を日本全国にそして世界に広げていきたいと思います。プロジェクトにご賛同・ご協力・ご支援頂ける皆様のご参加をお願い致します。