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笑顔プロジェクトの皆さんへ

先日は私たち上五区子供会の為に盛大な夏祭りを開いて下さり、ありがとうございました。

東日本大震災で私たちの集会所が流されてしまった事により昨年は子供会の行事を何一つとして行うことができませんでした。悲惨な光景、これからの生活に対する不安、とりあえずの日常を取り戻すのに精一杯で、地域の子供達の遊び場もないような状態をただあきらめていました。お祭りなどの楽しいイベントを催す気力もなくなっていたのが事実です。

でも、たくさんの人の力を借りて、壊滅的だった女川町も、私たちの生活も徐々に復興して行く中で、子供会もいつまでもこのままではいけないという気持ちになり、今年度子供会育成会の会長になったのをきっかけに、新たな気持ちで上五区子供会を立て直そうと思いました。しかし現実は御神輿も太鼓も津波で流されたのをみんなで引っぱり上げて手入れをしたのにもかかわらずとても使える状態でなかったため、恒例の春のお祭りを諦めざるを得なかったのです。そのこともあり、何としても夏祭りはやりたいという私のわがままを他の育成会員の皆さんが快諾してくださって、以前から女川に支援して下さっていた笑顔プロジェクトの皆さんと引き合わせて頂く運びとなったわけです。

正直、元はいつまでも他人の力を借りずに自分たちの力でやり直したいと思っていました。ですが、春のお祭りさえできなかったのが現実です。今回くらいは力を借りても良いのではないかと育成会員の一人に言われ、笑顔プロジェクト代表に林先生をはじめ数人の方に直にお会いして、この方たちとなら私たちのお祭りを一緒にやってもらいたいと思うようになりました。

結果は大成功でしたね!
本当に楽しいお祭りでした。

子供会のみんな、地域の皆さん、そして長野県からわざわざ来てくれた子供たち、そして笑顔プロジェクトの皆さんが一つになって、心からの笑顔であふれていました。お神輿も太鼓も直していただき、春にできなかったお神輿をかついでの練り歩きもして、地域の皆さんに子供会の復活をお見せすることができました。お祭り後も地域の皆さんから、
「いいお祭りだったね。」
子供たちから、
「楽しかった!」
など嬉しい感想をたくさんいただきました。これも笑顔プロジェクトの皆さんをはじめ、私たちのために寄付をして下さったたくさんの方々の励ましと後押しがあったおかげです。

女川街の復興にはまだまだ時間がかかります。
癒えない心の傷も確かにまだあります。
でも、この夏祭りの成功をきっかけに、失った物を数える日々から、新たに作り直す希望の日々への第一歩を踏み出せたと思っています。また、子供たちへ夏祭りをプレゼントしたいというただそれだけのために、遠方から来て下さり、汗を流し、骨を折って下さった皆さんの姿を見て、子供たちも感謝の気持ちと人のやさしさを知ったことと思います。そして、これからもその事を教え続け、子供たちが笑顔になれる毎日を作っていくことが、私達のこれからの役目であり、生き甲斐であると感じています。

長くなってしまいましたが、最後にこんなに素晴らしいお祭りを開いて下さった皆さんに、精一杯、心からの感謝をお伝えしたいと思います。

きれいに直ったお神輿を嬉しそうに背負って歩く子供たちの姿、ざすまいるずさんの演奏と歌声、tomoyaartsさんの素敵な絵、スイカ割りを成功させた子供の得意気な笑顔、感動するほどおいしかったやきとりや焼きそばの味、皆さんとの出会い、たくさんの笑顔。
すべてが大切な思い出になりました。
本当にありがとうございました。

今後の皆さんの活躍とご多幸をお祈り申し上げます。

女川町上五区子供会育成会会長 橋本 梨津子

日本笑顔プロジェクト代表 林映寿

一人ひとりが笑顔を持って、家族、友達、職場、地域に笑顔をつなげたい、そんな思いから2011年「日本笑顔プロジェクト」を立ち上げました。まずはいま自分が「笑顔」になって更にその「笑顔」の輪を日本全国にそして世界に広げていきたいと思います。プロジェクトにご賛同・ご協力・ご支援頂ける皆様のご参加をお願い致します。